相手の「普通」にイライラしないためのコツ

「性格の不一致かも…」
「価値観が合わないから、やっぱり無理?」
「普通は…でしょ」
そんなふうに感じること、ありませんか?
実は、夫婦やパートナーとのすれ違いの原因って、案外この“普通”の違いだったりします。

こんにちは、福岡市で夫婦カウンセリングをしているセブンラボのコラムです。
私たちは夫婦歴40年のカウンセラー夫婦として、心理学をベースに、
たくさんのご夫婦の「すれ違い」や「イライラ」に向き合ってきました。

今回のテーマは、多くの夫婦にとってすれ違いの原因No.1ともいえる「普通」のズレについて。


そもそも“普通”ってなに?

「普通、朝ごはん食べたらすぐ片付けるよね」

「普通はLINEくらいするもんじゃない?」

——この“普通”って、実は人それぞれ違うものなんです。

私たちの“普通”は、育った家庭や経験、価値観、性格によってつくられています。

つまり、あなたにとっての「当たり前」は、相手にとっては「知らないルール」だったりする。

それなのに、「なんでわかってくれないの?」「どうしてやってくれないの?」って怒ってしまう。

それって、ちょっと不思議だと思いませんか?


「普通の押しつけ」がイライラを生む

イライラの正体って、実はこの「自分の普通=みんなの普通」って思い込みからきていることが多いんです。

たとえば、

  • 使った食器はためずに、すぐに洗う(あなたの普通)
  • 使った食器はまとめて洗う(相手の普通)

どちらが正解でも間違いでもない。

でも、「私の普通」を無意識に押しつけてしまうと、相手は責められているように感じてしまうんですよね。


じゃあ、どうすればイライラしない?

ここからは、相手の「普通」にイライラしないための具体的なコツをご紹介します👇


✅ コツ①:「そういう人なんだ」と思ってみる

まずはシンプルに、「あ、この人はそういう価値観なんだな」と認めてみること。

「わかってほしい」よりも、「わかり合いたい」の姿勢に変えると、気持ちがぐっとラクになります。


✅ コツ②:気になるなら言葉にする

「言わなくてもわかるでしょ」はNGワード。

相手の「普通」には、あなたの“モヤモヤ”は見えていません。

イライラする前に、「私はこうしてもらえると嬉しいな」と伝える習慣をつけてみてください。


✅ コツ③:「期待」が強すぎてないか振り返る

「夫ならこうするはず」

「妻ならわかってくれるはず」

その“理想のパートナー像”が強いと、ズレが出たときのガッカリが大きくなります。

いちど自分の期待値を見直してみると

「あ、私ちょっと完璧を求めすぎてたかも」

と気づくこともあります。


✅ コツ④:感情を“観察”する習慣を

イライラしたときは、すぐに怒ったりぶつけたりする前に

「今、自分イライラしてるな」

「何に反応したんだろう?」

と一呼吸。

感情に気づいてあげることが、冷静さを取り戻す第一歩です。


イライラは悪者じゃない

「またイライラしちゃった…」

「こんなことで怒る自分がイヤになる」

そんなふうに、自分を責めたくなることもあると思います。

でも大丈夫。イライラは、「私はこれが大切だよ」って教えてくれる感情なんです。

大切なのは、その感情をどう扱うか。

無視したり爆発させるのではなく、

「そう思う自分がいるなあ」

と見つめて、相手と向き合うチャンスにできたら素敵ですよね。


まとめ|“ふたりの普通”を育てていく

✔ “普通”の正体は人それぞれ違う
✔ 自分の普通を押し付けないことが、イライラ回避のカギ
✔ 話し合って“ふたりのルール”を育てていこう


それでも、どうしてもぶつかってしまうなら…

「わかっていても、やっぱり腹が立つ」

「冷静に話すって難しい…」

そんなときは、ひとりで抱え込まずに頼ってください。

セブンラボでは、夫婦間の価値観のズレやコミュニケーションのすれ違いについて、
心理学ベースでじっくり一緒に向き合うカウンセリング性格分析を行っています。

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「どうしたらもっとわかり合えるのか」

その答えを、一緒に見つけていきましょう。


投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター