顔も見たくないほど心が離れていても、大丈夫。夫婦の会話が戻る小さな習慣

「こんなに話が通じないのは、性格の不一致かもしれない」

「価値観が違うから、もうどうにもならないのかも」

そんなふうに思ったこと
ありませんか?

毎日の中で
何気ないひとことに
イラッとしたり
話しかけても
素っ気ない返事しか返ってこなかったり。

わかってほしいのに
わかってもらえない――

そんな日々が続くと
「もうムリかも」と感じてしまいますよね。

本当は
「自分ばっかり頑張ってる」と思ってる。

「相手が変わってくれたらどれだけ楽か」って
心の奥で思ってる。

だからこそ

「変わらない理由」

「性格の不一致」や
「価値観の違い」に

求めたくなるのかもしれません。

でも――

それって
本当にどうにもならないことなんでしょうか?

このコラムでは

「話し合うのがしんどい」と感じている夫婦に向けて

週に一度の
「ちょっとした質問タイム」で
関係が変わり始めるきっかけをお伝えします。

「なんとかしたい」と
思っている
あなたにこそ

ぜひ

最後まで読んでもらいたい内容です。


夫婦の会話が減るのは「性格の不一致」「価値観の違い」だけじゃない

「わかってくれない」が積み重なると、会話は止まる

ある日

ふと

「最近、ちゃんと話してないな…」と
気づいたことはありませんか?

でも

いざ話そうとすると
返事がそっけなかったり
逆に機嫌を損ねてしまったり。

すると
もう言わなくていいや」と
心にブレーキをかけてしまう。

そんなふうに
わたしたちは知らず知らずのうちに
会話を避けるようになってしまいます。

実際
夫婦カウンセリングに
訪れる方の多くが
こう話します。

本音を言うとケンカになるから
何も言えなくなった」

どうせ否定されるって思うと
話す気にならない」

その背景にあるのは
どうせ伝わらない」という
あきらめにも似た感情。

そして

それを
「性格の不一致だからしょうがない」
「価値観が違うから、話がかみ合わないのも無理ない」

と、自分たちの
関係性にラベルを
貼って片づけてしまうのです。

でも

それは本当に
「しょうがないこと」
なんでしょうか?


「話し合おう」という気持ちが、プレッシャーになることもある

夫婦関係を
良くしたいと思うと

多くの人は
「ちゃんと話し合おう」とします。

でも

これがかえって
ハードルになることもあります。

・重たい空気のなかで向き合う時間がしんどい

・何か言えばあげ足を取られる気がして怖い

・話し合いがうまくいかなかった過去の経験がトラウマになっている

こんなふうに

話し合いが
負の経験」になっていると

どちらか一方

あるいは両方が

無意識に会話を避けるようになります。

だからこそ

「話し合い」ではなく

もっと軽くて
やわらかい時間――

それが

「質問タイム」なんです。


「質問タイム」で“ちょうどいい距離感”が生まれる

「会話」ではなく「関心のやりとり」に変えてみる

「なんでこれやってないの?」

「どうしてそういう言い方なの?」

こんな質問は
たしかに
「言葉」のやりとり
かもしれません。

でも

それは相手を責めたり
問い詰めたりするもの。

本当の意味での
「関心」や
「好奇心」
による質問とは
まったく別ものです。

たとえば

こんなふうに
きいてみたらどうでしょう?

「最近、仕事でちょっと楽しかったことってある?」

「子どもの頃に好きだった遊びって、どんなのだった?」

答えやすくて

ちょっとだけ
心を開いて話せる質問。

そんな問いを投げかけ合うと

ふたりの間に

」ではなく

余白」が生まれます。


「質問のストック」があれば沈黙もこわくない

「でも、
そんなうまい質問
すぐには思いつかないよ」
と思う方も多いはず。

だからこそ

最初は「ストック」を
使えばいいんです。

セブンラボでは

夫婦関係を
見直したい方に向けて

「ちょっときいてみるだけ質問集」というシリーズをお届けしています。

たとえば

こんな質問があります。

  • 最近、ちょっと笑ったことってあった?
  • どんなときに“ありがとう”って言われるとうれしい?
  • 昔、ちょっとだけ憧れてた仕事ってある?

どれも
「正解」も
「間違い」もない

気軽な問いばかり。

まずは

これをきっかけに

「話せる夫婦」への
一歩を踏み出してみませんか?


そうすればいいことは、頭ではわかってる。でも…

「質問タイムが大事だって
たぶんそうなんだろうな」

「ふたりの関係を変えたければ
話すことが必要なんだよね」

――そうやって
頭ではわかってる。

けれど

どうしても
素直になれない自分がいる。

恥ずかしさや
気まずさだけじゃない。

もっと深くて
重たくて
言葉にしづらい感情を抱えていませんか?

たとえば――

「なんで私ばっかり、こんな思いをしなきゃいけないの」

「どうして、あの時あんなことをされたんだろう」

「もう顔も見たくないくらい、傷ついてる」

そんな怒り、悲しみ、あきらめ、憎しみに近い感情。

きっと

毎日ふつうに
生活しているだけで
もつらいですよね。

誰にも言えないまま
心の奥に押し込めて

それでも笑って
子どもにごはんを出して
仕事に向かって。

そんなふうにがんばってきた

あなた。

だからこそ

「質問タイムなんて無理だよ」って思っても当然なんです。

今の気持ちのままで大丈夫。

変わりたいと
思えない日があっても

まずは

「そう思ってる自分がいる」と
気づくだけで、一歩です。

そして

もし

ほんの少しでも
「できることなら、もう一度向き合いたい」って思うなら――

その時こそ

小さな一つの質問から、始めてみませんか?


週に一度の「ちょこっと質問タイム」を試してみよう

おすすめは「子どもが寝たあと」か「夜のティータイム」

いきなり

「じゃあ、今日から毎日話そう!」

なんて決めても
続かないのが現実ですよね。

だから

最初は
「週に1回」
「5分だけ」
「質問1つだけ」
でもOK。

むしろそれくらいが
ちょうどいいんです。

タイミングとして
おすすめなのは
・子どもが寝静まったあとの、ちょっとしたリラックスタイム

・寝る前にお茶を飲みながら、スマホを手放す5分間

・週末のどちらか、少し気持ちに余裕のある夜

「さぁ話すぞ!」じゃなくて
「なんとなく今なら聞けるかな」っていう

ふっと気持ちがやわらぐ瞬間に

そっと質問を
差し出してみてください。


うまくいかなくても大丈夫。続けることに意味がある

最初から

会話が盛り上がる必要なんて
まったくありません。

むしろ

気まずくなったり
思ったより
反応が薄かったりすることの方が
多いかもしれません。

でも

それでもいいんです。

大事なのは
「質問の中身」よりも

「きこうとしてくれたこと」
「向き合おうとしてくれたこと」。

それだけで

少しずつ心は動きはじめます。

最初は
ちょっと照れくさかったり
よそよそしかったりしても

続けていくうちに
ふたりの間に
小さな「安心」が積み上がっていく。

ふたりとも
「やってみようか」と
思えたらベストですが

まずは

どちらか一方が
「やってみよう」と
思えたら十分です。

だって

関係って
「どっちか一人」からでも
変わるんですから。


話せる夫婦に変わる、小さな一歩から

あなたが
「なんとかしたい」と思ったこと

「変わらないかもしれないけど、読んでみよう」
と思って
ここまでたどり着いたこと――

それ自体が
すでにすごく大きな一歩なんです。

セブンラボでは
そんな一歩を踏み出した
あなたに
寄り添いたいと思っています。

福岡市のカウンセリングルームですが、オンライン相談も行っていますので

「直接行くのはちょっと…」という方でも

安心してご利用いただけます。

夫婦で
「質問タイム」を始めることも
カウンセリングを受けることも

どちらも
「相手を変えるため」ではなく

自分の心にふたをしないため」。

あなたのなかにある
本当の気持ちを
大切にできる時間が
ふたりの未来を

きっとやさしく変えていきます。


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投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター