「きいてるの?」って何度も思って、話す気がなくなったときに読む魔法のリアクション

「夫婦の会話が続かない」

「話しても、なんだかかみ合わない」──

そんな日々の中で

誰にも言えない思いを抱えながら

それでも
「何かを変えたい」と思って
このページにたどり着いてくださったあなた。

その姿勢に
言葉にできないほどの尊さを感じます。

このコラムでは

たとえば
「話しても反応が薄くて
すぐに終わってしまう会話」が

「ちょっとした一言で
自然と続くようになる

そんなリアクションのコツをお伝えします。

無理に話題を
ひねり出さなくても
ふたりの会話が

ゆるやかに
つながっていくヒントになるかもしれません。

どうか
ご自身のペースで
ゆっくりと読み進めてみてくださいね。


リアクションが薄いと、話す気がなくなっていく

「ねぇ、ちょっと聞いてよ」

そう声をかけたのに
返ってきたのは
「ふーん」だけ。

その瞬間
なんだか話す気がなくなって
ついムッとしてしまう──

そんな経験、ありませんか?

毎日バタバタの中で
ようやく作れた
「ふたりの会話の時間」。

でも

リアクションが薄いと
「こっちが一方的に話してるみたい」
と感じてしまうことも。

そのうち話すのもやめて
気まずい空気が流れて…と

よけいに距離ができてしまうこともありますよね。

でも実は

「どう話すか」よりも
「どう返すか」で
会話の空気って大きく変わるんです。

ちょっとした反応の仕方ひとつで
相手がホッと心を開くこともある。

そんな
魔法のリアクション」のコツ

今日は一緒に見ていきましょう。


魔法のリアクション①:「へぇ〜」に、気持ちを添えるひとことを

たとえば

あなたが
今日あった出来事を
パートナーに話したとき

返ってきたのが

「へぇ〜」だけだったら

どう感じますか?

「ちゃんと聞いてる?」って
思ってしまいますよね。

それが毎日のように続くと

「どうせまた適当に流されるんだろうな…」と
だんだん話す気もなくなっていきます。

でも

たったひとことでも
気持ちを添える」だけで
まったく印象が変わるんです。

たとえば──

あなた:「今日、子どもが幼稚園で『おかあさんにお花あげたい』って言ってくれて…」

パートナー:「へぇ〜……それは嬉しいね!

この
「それは嬉しいね!」と
いうひとことがあるだけで

「あ、この人ちゃんと気持ちを受け取ってくれてるな」と
感じられませんか?

でも──

「うちのパートナーは
そんなリアクションしてくれないんです…」

「私も
今まで何度も
歩み寄ってきたんです。
でも結局
空回りばかりで…」

そんなふうに感じて
今はもう
話しかけることさえ
ためらっているかもしれません。

それでも

こうして
このページを
開いてくださったということは

「やっぱり
本当は
もう一度つながりたい」って

どこかで感じている
証なのではないでしょうか。

それほど

あなたにとっては
大切なことなんですよね。

言葉にしなくても
その思いはちゃんと
ここに届いています。

だからこそ

次にやってみることは
「変わらない相手に期待する」のではなく

自分のほうから関係の空気を整えてみる」ことかもしれません。


魔法のリアクション②:「目・うなずき・ひとこと」で、“ちゃんと聞いてるよ”を伝える

「え、そんなこと言ったっけ?」

「ちゃんと聞いてたの?」

パートナーに話しかけたのに
そう返されて
ガクッときたことはありませんか?

夕飯を作りながら
子どものことや明日の予定を話しているとき。

相手はスマホを見たまま
「うん…」とだけ返す。

それに
イラッとしたり
さみしくなったりしてしまうのって
自然なことです。

話の内容が
どうこうではなく

「聞く姿勢」が見えないと
ちゃんと向き合ってもらえてない感じがするんですよね。


リアクションって、“言葉”だけじゃない

人は

言葉だけじゃなく
表情や体の動きでも

「聞いてるよ」を受け取っています。

たとえば──

  • 目を合わせる
  • うなずく
  • 「うんうん」「そっか〜」「へぇ〜」と短く反応する

これだけでも
相手は
「ちゃんと聞いてくれてる」と
感じるんです。


まずは、あなたの“きく姿勢”を見せてみる

「私ばっかり頑張ってる気がする…」

そう思うのは
すごく自然な感情です。

でも

ここで
ちょっとだけ視点を変えて

「まずは自分が
聞く姿勢を
大事にしてみる」
ことを試してみてください。

たとえば

相手がぼそっと
仕事の愚痴を言ったとき。

「そっか、それは大変だったね」
「うんうん、それは困るね〜」


目を向けて
うなずくだけでも
相手の反応が
ふっとゆるむことがあります。


魔法のリアクション③:気持ちに「名前」をつけて返してみる

相手が
何かを話してくれたとき

その出来事に対して
意見を言ったり
アドバイスをする前に

まず

「気持ち」に目を向けてみる──

それが

信頼を深める
リアクションの大切なコツです。

たとえば、こんな場面。

夫:「今日、上司に無茶振りされてさ…全部自分でやるハメになった」

妻:「…うわ、それ腹立つやつじゃん。悔しかったでしょ

この

悔しかったでしょ」と
いうひとことがあるだけで

「ちゃんと気持ちをわかってくれてる」と

相手はホッとするんです。


出来事じゃなく、気持ちに寄り添う

私たちは
つい

「何があったの?」
「なんでそうなったの?」と

出来事や
状況を
詳しく
聞こうとしてしまいがちです。

でも

相手が本当に伝えたいのは
「そのときどう感じたか」
だったりします。

  • 「それ、悔しかったね」
  • 「うれしかったでしょ」
  • 「それはちょっと悲しいね…」
  • 「緊張したんじゃない?」

こんなふうに

感情にそっと名前をつけて
返すだけで
相手の心はぐっと近づいてきます。


まずは日常の中で、ちょっとだけ練習

感情に名前をつけるのは
ちょっとハードルが高く感じるかもしれません。

でも

最初はこんなふうに
気づいたことをポンと伝えるだけでも大丈夫。

「疲れてそうだね」

「今日、なんか楽しそうだね」

「それ、ちょっとムカつくよね(笑)」

相手が
自分の気持ちに
気づくきっかけにもなり

もし

同じように返してくれたら
それは
「ふたりの空気が少し変わってきた証」
かもしれません。


おわりに|“聞いてくれる人がいる”という安心感を、ふたりの間に

会話って

言葉のキャッチボールのようでいて

本当は

「安心」

のキャッチボールなのかもしれません。

ちゃんと聞いてもらえていると
感じるとき

人は自然と
心を開いて話すことができるものです。

でも

子育てや家事
仕事に追われる毎日の中で

ゆっくり
目を合わせて会話する時間なんて
なかなか取れないのが現実。

リアクションも
つい雑になってしまうし

相手の返しがそっけないと
それだけで傷ついてしまうことも
ありますよね。

それでも──

「ちゃんと話したい」

「わかり合えたらいいのに」

そんな願いを
あなたが今も
胸のどこかに持っているのなら。

その気持ちは
きっとふたりの関係を
変えていく力になります。

大切なのは
完璧を目指すことではありません。

まずは今日

どれかひとつだけでも試してみること。

あなたのリアクションが
相手にとっての
「話しやすさ」になっていきます。

わたしたちは
福岡で夫婦カウンセリングを行っているカウンセラー夫婦です。

会話がうまくいかない

気持ちが伝わらない…

そんな日々に

「ふたりのあたたかいつながり」を取り戻すお手伝いをしています。

この記事が

あなたにとっての小さなヒントになりますように。

そして

ふたりの会話に
やさしい時間が
少しでも増えていきますように。

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投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター