家を離れてふたりきりになると、言葉がやさしく届くようになる

性格の不一致や価値観の違い、コミュニケーションがうまくいかない…。そんな状態が続くと、夫婦関係だけでなく、子どもへの影響まで心配になってきますよね。

福岡市で夫婦カウンセリングを行っている「セブンラボ」では、日々たくさんのご夫婦の悩みに寄り添っています。

その中で感じるのは、「話す時間がない」というより、「落ち着いて向き合える空間がない」ということ。

この記事では、そんなふたりの関係に変化をもたらすきっかけとして、「ふたりきりで自宅を離れて過ごすこと」に注目してみたいと思います。

家の中では心を開きにくい理由

忙しさが会話の余白を奪う

「一緒にいる時間はあるのに、会話がない」
「子どもが寝たあとも、それぞれスマホかテレビ」

よくある風景かもしれません。
でも、それって“向き合っている”とはちょっと違うんですよね。

自宅という空間は安心できる反面、役割がたくさん詰まっていて、心が完全にオフになりにくい場所でもあります。

夫婦であっても“家庭内業務の共同担当者”になってしまいがちなんです。

心理的に「仮面」を外せる場所が必要

外に出ることで、いったんその役割を降りることができます。

主婦・父親・家事担当・仕事人間…そんな「仮面」を一枚脱ぐことで、「一人の人として」「一人のパートナーとして」相手を見ることができるようになる。

そうした視点の切り替えが、会話をやさしくしてくれます。

外に出るだけで変わること

外の空間だからこそ、見えるものがある

福岡市周辺にも、ふたりきりでゆったり過ごせる場所は意外とたくさんあります。

たとえば、糸島の海沿いカフェや志賀島のドライブコース、舞鶴公園のベンチに並んで座ってみるのもおすすめです。

のんびり歩ける大濠公園や、静かな雰囲気の福津・宮地嶽神社なども、ふたりの空気をやわらかくするのにぴったりなスポットです。

こうした場所で「ここなら話せそう」と感じられる空気感があると、自然と会話が生まれやすくなります。

カフェに限らず、公園のベンチでも車の中でも、近所の図書館のラウンジスペースや河川敷の散歩道など、場所の選択肢はたくさんあります。

たとえばテーブルをはさんで向かい合ったり、同じ方向を見ながら並んで座ったりと、ふたりにとって“安心して話せる姿勢”がとれることも大切なポイントです。

きっかけは、ほんのひと言から

「このお店、落ち着くね」
「今日ちょっと疲れたね」
「最近、子どもがよく笑うようになったね」

そんなひと言が、次の話につながっていきます。

ふたりだけの空間で交わす会話って、内容よりも届け方雰囲気のほうが大事だったりします。

関係の変化とその影響

同じ相手でも、違う景色で見えてくる

ふたりきりで過ごす時間が生まれると、ふとした瞬間に「あれ、この人ってこんな表情するんだ」とか、「やっぱりこの人、自分にとって大切な存在だったんだな」と思い出すことがあります。

家では見えてこなかった表情や言葉が、外に出るとふと現れることがあります。

「こんなふうに話すんだ」
「意外とこの人、優しいところあるじゃん」

相手の新しい面に気づくと、自分の気持ちも少し変わります。

「なんでわかってくれないの?」という気持ちから、「あ、この人もがんばってるんだな」という思いやりに変わっていく。

そんな変化が起きやすいが、外という空間です。

子どもが敏感に感じ取る夫婦の空気

子どもって、大人が思っている以上に空気を敏感に感じ取っています。

特に小さな子どもほど、言葉ではなく「雰囲気」で安心を感じているものです。

夫婦の会話が明るくなった、笑顔が増えた。

それだけで子どもは安心し、のびのびと過ごせるようになります。

逆に、目立った言い争いがなくても、会話がない・笑顔がない状態が続いていると、子どもは「何かおかしい」「本当は仲良くないのかな」と無意識に感じ取ります。

たまにでいい。
ふたりきりで自宅を離れる時間を作ることが、子どもにとっても安心の土台になるんです。

具体的な相談例と変化のきっかけ

セブンラボでよくあるご相談

セブンラボに来られるご夫婦からは、よくこんな声をいただきます。

「もう何を話しても平行線で」
「どうせまたケンカになるから、話すのをやめました」

小さな行動が大きな変化に

そんなときに、「まずは自宅以外の場所で、短い時間だけでもふたりきりになってみませんか?」と提案することがあります。

数日後に、「不思議と、少しだけ会話できました」と報告されることも少なくありません。

大げさなことをしなくても、ちょっとした“場”の力がふたりの関係に変化をもたらしてくれることがあるんです。

「なぜ夫婦カウンセリングを受けると良いのか」はこちらから

まとめ:向き合う場所を変えるだけで、関係は動き出す

関係を変えるって、大きな覚悟や努力が必要だと思われがち。

でも、実際には“小さなきっかけ”の積み重ねが、一番効いてくるものです。

ふたりきりで、自宅を離れた場所に身を置いてみる。
それだけで、関係の空気が少し変わるかもしれません。

「どうすればいいか分からない」
「まず何をしたらいいのか見えない」

そんなときは、セブンラボに気軽にご相談ください。

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福岡で夫婦のカウンセリングを行っている私たちが、あなたたちふたりの“向き合える場”を一緒に探していきます。

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まずは、静かな場所で一緒に過ごしてみる。そこから、少しずつ始めてみませんか?


投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター