不倫後の話し合いで、した側が逃げる・逆ギレする・黙る理由


――再構築が進まないとき、何が起きているのか



「ちゃんと向き合ってほしいだけなのに」

そう伝えようとすると
急に黙る。
話題を変える。
あるいは、強い口調で返してくる。

不倫や浮気がわかったあと
「もう一度やり直したい」と思って

話そうとするのに
こうした反応に出会って
言葉を失ってしまう人は少なくありません。

セブンラボにも
同じような思いを抱えた方がよく来られます。

まず知っておいてほしいのは
こうした態度が
必ずしも
「反省していない」
「開き直っている」
とは限らない、ということです。

このコラムの目次

した側に起きやすい反応

本来なら

  • ちゃんと謝ってほしい
  • 不安な気持ちを聞いてほしい

そう思うのは、自然なことです。

でも、実際に話そうとすると

  • 黙り込む
  • 「もう終わったことだろ」と言い返す
  • その場から離れる

そんな反応が返ってくることがあります。

された側から見れば
「逃げている」
「何も分かっていない」
そう感じてしまっても無理はありません。


向き合えなくなる理由

カウンセリングの場で話を聞いていると、
した側の中には、

「向き合わなきゃいけないのは分かっている」
「でも、話そうとすると体が固まる」

そんな感覚を抱えている人もいます。

責められる。
問い詰められる。
自分のしたことを、真正面から突きつけられる。

そう感じた瞬間
考えるより先に、体のほうが反応してしまう。

逃げたくなる。
言い返したくなる。
黙り込んでしまう。

そこには

「これ以上、罪悪感を感じたくない」
「後悔でいっぱいになるのが怖い」

そんな気持ちが
強く絡んでいることもあります。


頭が止まる瞬間

たとえば
高いところが苦手な人が
いきなり高い場所に立たされたとき。

「大丈夫だ」と分かっていても
足がすくんで動けなくなることがあります。

話し合いの場でも
似たことが起きる人がいます。

責められていると感じた瞬間
頭が真っ白になる。
言葉が出てこない。

逆ギレや沈黙
その場から離れるという行動は

反省していないから、というより

自分を守ろうとして出ている反応

であることも少なくありません。

だからと言って
傷ついた側の痛みが軽くなるわけではありません。


見ているもののズレ

話し合いが
噛み合わなくなる背景には
した側と
された側が
見ているものの違いがあります。

された側が見ているのは
「この人は、どれくらい真剣なんだろう」
「また裏切られないだろうか」
「信じていいんだろうか」

安心したい気持ちはある。
でも、とてもそうはなれない。

だから
相手の言葉や態度を通して
必死に「本気さ」を確かめようとします。

一方
した側が見ているのは

怖さ
罪悪感
後悔

「これ以上、責められたら耐えられない」
「自分が壊れてしまいそうだ」
「とにかく、この場を終わらせたい」

同じ「再構築」という言葉を使っていても
同じ話し合いをしているつもりでも

見ている方向は
かなり違っています。


生き方の影響

不倫や浮気は
二人の間で起きた出来事です。

でも
その出来事への反応の仕方には

  • 人とどう距離を取ってきたか
  • 責任をどう引き受けてきたか
  • 罪悪感や後悔を、どう扱ってきたか

それぞれのこれまでの生き方が影響しています。

なぜ
こんなにも傷ついてしまったのか。

なぜ
ここまで追い詰められてしまうのか。

再構築は
出来事だけを整理するわけではなく
お互いの歩いてきた道に目を向けることにもつながります。


話すときのヒント

もし
また話をする場面が来たら
正しさを伝えようとする前に

「私は今、こう感じている」
「本当は、こうしてほしかった」

そんな言葉から始めてみてください。

それだけで
相手の受け取り方が変わることもあります。

大きな変化じゃなくていい。

少し空気が変わるだけでも
意味があります。


ひとりで抱え込まないで

不倫や浮気からの再構築は
心にも、人生にも、重たいテーマです。

傷ついたまま
二人だけで抱え続けるのは
簡単なことではありません。

セブンラボは
公認心理師の夫婦でカウンセリングを行っています。

した側・された側
それぞれのしんどさを切り分けながら

責め合わずに向き合える形を
一緒に探しています。


最後に

「何度も話そうとした」
「それでも、何も変わらなかった」

そう感じているなら
誰かの手を借りることは
逃げではありません。

自分の人生を守るための
選択です。

必要になったとき
セブンラボを思い出してください。

ひとりで
抱え込まなくて済む場所は
あります。



▶︎夫婦で話し合っても、関係が変わらない理由

投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター