「なんでもいい」と言ったのに不機嫌になる夫。責められていると感じる理由と解決策


「今日は何食べたい?」
「なんでもいいよ」

その言葉通りに
あなたが決めたのに
いざとなると
不満そうな顔をされたり
空気が悪くなったり……。

「だったら最初から言ってよ!」と
やり場のないイライラや
悲しさを感じていませんか?

実は
この「なんでもいい」という
一言の裏側には
言葉通りの意味ではない
「伝えられない本音」が
隠れています。

私たち夫婦は
二人とも「公認心理師」として
活動していますが
プライベートでは
同じように
「小さなすれ違い」に悩み
言葉を尽くして向き合ってきた経験があります。

この記事では
相手が
なぜ
「なんでもいい」と言いながら
あなたを責めるような態度を取るのか
その心理的なメカニズムと
明日から二人の空気を
少しだけ軽くするための
「伝え方のコツ」

わかりやすくお伝えします。

このページの目次

「なんでもいい」が喧嘩の火種になる理由

「任された」と思って動いたのに
あとから「違う」という
反応が返ってくる。

この理不尽さが
二人の間に小さなしこりを作っていきます。

「なんでもいい」と
言われた側が感じるのは
単なる困惑だけではありません。

「自分が決める責任」だけを
背負わされ
その結果が
相手の気に入らなければ
責められてしまうという
不公平感や報われない虚しさです。

実はこのとき
二人の間には決定的な
「目的のズレ」が
起きています。

  • あなたは:
    「せっかく決めるなら
    相手が喜ぶものを選びたい」と気をつかっている。
  • 相手は:
    「今は考える余裕がないから、リードしてほしい」と甘えている(あるいは投げ出している)。

この「相手を想う気持ち」と
「無意識の丸投げ」が
ぶつかったとき

「せっかく決めてあげたのに!」という怒りに変わってしまうのです。

本当は
相手の中にも
「なんとなくの希望」があるのに
それを言葉にしないまま
「決める役割」だけを
こちらに回してくる。

このズレが
繰り返されることで
次第に
「相談すること自体」が
億劫になり
静かに二人の距離が
広がっていきます。


言葉通りの「なんでもいい」は存在しな

「本当に何でもいいなら
文句なんて言わないはず」
そう思うのは当然です。

でも
人の心はもっと複雑で
自分でも気づかない
「本音」が隠れています。

「なんでもいい」と言うとき
相手の頭の中には
次のような心理が
働いていることが多いのです。

  • 「失敗したくない」という心理:
    自分が選んで相手が気に入らなかったら嫌だ、という責任回避。
  • 「察してほしい」という甘え:
    自分の好みを分かってくれているはずだ、という過度な期待。
  • 「選ぶエネルギー」の枯渇:
    仕事や家事で疲れ果て、今は何も考えたくないという状態。

これらはすべて
本人も無意識のうちに
選んでいる「逃げ」の言葉です。

つまり
相手が言っているのは

「何でもいい(こだわりがない)」ではなく
「今は自分で決めるエネルギーがないから

私の好みを察して
いい感じに決めてほしい」という
非常にハードルの高い
リクエストなのです。


「決める責任」だけを背負わされる不公平

なぜ
これほどまでにイライラするのか。
それは
あなたが「二人のための努力」を
一人で背負わされているからです。

「何でもいい」と
丸投げされることは
単に選択肢を
任されることではありません。

その選択が
もし正解なら「当たり前」
もし外れたら
「不機嫌な顔をされる」という
あなたにとって
デメリットしかないギャンブルを
強要されている状態です。

私たちのもとへ
相談に来られる方の多くも

「自分が悪者になるのが嫌で
結局いつも私が折れてしまう」
「相手の顔色をうかがいながら
決めるのがもう限界です」と
この不公平感に涙を流されます。

一方が「決める役」
もう一方が
「評価する役(文句を言う役)」に固定されてしまうと
対等な夫婦関係は
少しずつ崩れていってしまいます。

この
「責任の押し付け合い」を
止めるためには
伝え方を少しだけ工夫する必要があります。


相手の「なんとなく」を引き出す伝え方

相手に
「ちゃんと考えて!」と
正論をぶつけても
余計に殻に閉じこもってしまうことがあります。

そんな時は
質問の形を少し変えてみましょう。

相手の「なんでもいい」を攻略するコツは、選択肢を絞ってあげることです。

  • 「AかBならどっち?」と聞く:
    ゼロから考えさせるのではなく、二択にすることで「選ぶエネルギー」の負担を減らします。
  • 「NGなもの」を先に聞く:
    「何が食べたい?」ではなく「これだけは嫌だ、というものはある?」と聞くことで、後出しの文句を防ぎます。
  • 「なんとなく」を許可する:
    「完璧な答えじゃなくていいから、今の気分を教えて」と伝えることで、相手が言葉を出しやすい雰囲気を作ります。

大切なのは
相手を「決定のプロセス」に
少しだけ巻き込むことです。

ほんの少しでも
本音を共有できれば
あなたの心理的負担はぐっと軽くなります。


二人で「心地よい距離」を見つけるために

「なんでもいい」という
小さなすれ違いが
いつの間にか
「何を話せばいいか
わからない」という
大きな溝に変わってしまう前に。

夫婦関係をこじらせるのは
大きな事件よりも
こうした日常の些細な
「言葉のすれ違い」の
積み重ねだったりします。

お互いに
完璧である必要はありません。

大切なのは
相手の沈黙や
投げやりな言葉の裏にある
「背景」に少しだけ目を向け

そして
自分の「しんどい」という気持ちを我慢せずに伝えていくことです。

もし
二人だけで解決するのが難しいと感じたときは
いつでも私たちを頼ってください。

公認心理師として
そして一組の夫婦として
お二人がまた笑って
食卓を囲めるようなお手伝いをさせていただきます。


セブンラボではこんなご相談をお受けしています

  • 夫婦の話し合いをすると、すぐケンカになってしまう
  • 相手の気持ちがわからず、どう対応すればいいか悩んでいる
  • 自分ばかりが気をつかっているように感じて、疲れてしまった

セブンラボは
福岡市にある
夫婦カウンセリングルームですが

オンライン相談にも対応しています。

小さなお子さんがいて
外出しにくい方や
遠方にお住まいの方も
ご自宅から安心してご相談いただけます。

「なんでもいいよ」と言われたのに
あとから不機嫌そうな顔をされる

そんなモヤモヤに
ひとりで悩まなくて大丈夫です。

あなたの中にある
「ちゃんと向き合いたい」という気持ちこそが
関係を変えるスタートになります。

わたしたちは
その一歩を一緒にサポートします。


▶︎セブンラボのホームページはこちらから

▶︎夫婦カウンセリングのことはこちらから


投稿者プロフィール

山口 晃歓
山口 晃歓
公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター