恋愛がうまくいかない
なつかしい歌を心理学的視点で独自に解釈してみる
「初のライブ映像配信!!」「動く山下達郎!」と話題になった「山下達郎SUPER STREAMING」が、コロナストレス続行中のこの時代に、希望の光がさすが如く映像配信されました!
福岡サンパレスのコンサートに何度も足を運んだ私は、今回の動く山下達郎ライブ動画配信を楽しみしておりました~~~!
達郎ファンなら誰しも「動く山下達郎」を観るべく、配信予定の7月30日を楽しみにしていたのではないでしょうか?
あのなんとも言えない独特のクリスタルボイスを久しぶりに聴きながら、若かりし頃に心はタイムスリップ!……してしまって……時間を忘れて聴き入ってしまいました。
40年位前のコンサート映像も有りで、懐かしくて懐かしくて嬉しかった………。
久しぶりにフワフワとライブを懐かしく聴いていたその時!
そう、エンディング前のラストに流れた曲はビートの効いた粋なリズムの曲で~
この曲は……
確か《Plastic Love》
それは《プラスチック・ラブ》
聴き入ったしまったのは、粋なビートのせいだけではなく~
その歌詞のせいなのです。
突然のキスや……
恋のプログラムを狂わせないでね。
出逢いと別れ上手に打ち込んで…
………
愛に傷ついたあの日からずっと
……
私のことを決して本気で愛さないで…
恋なんてただのゲーム
………
恋なんてただのゲーム…って言ってる!!
恋話コミックなんかの中では、ありがちなセリフですね。
30年前の私だったら、このセリフにロックオン!することはありませんでしたが、性格改善のセラピストや性格専門の心理カウンセラーとして、お悩みの方の支援をさせて頂いている今は、この言葉にものすごくロックオンしてしまったのです。
私は、性格分析をする時には《人格適応論》という心理臨床のリアルな人間観察から導き出されたタイプ分類をもとにして、性格改善を組み立ててご提案していますが、タイプ分類の中のあるタイプの人はこの言葉を口にすることがあるのです。
そう、ある種の人々はこの言葉を口にするんですよ~
この言葉通りに恋愛をし、結婚をし、そして、孤独を感じながら生きている…
時には、恋を自分から捨て去り、結婚という形から始まった絆を自分から断ち切る。
その種の人々の心の奥底の苦しみは周りの人にはわかってはもらえません。
だって、自分から捨て去るから。
この曲の歌詞には、その人々の心の奥底に潜む孤独や悲しみを漂わせているのです。
心理屋になったからこそロックオンしてしまったこの曲この歌詞。
これらの人々の心の奥底のことを、心理屋目線から引き続き書いてゆきたいと思います。
なぜなら、私と縁あるこの種の人たちに「愛」をあきらめて欲しくないから…
恋のプログラムとは?
交流分析のカテゴリーのひとつに「人生脚本」というものがあります。
人の心の中には、その人がどのような生き方をするのか?という人生のプログラムが存在すると交流分析では解説しています。それを「人生脚本」と言います。
この歌詞の中に登場する「恋のプログラム」というのはある意味、恋愛に関する「人生脚本」といったものに当たるでしょう。
では、この歌詞の「彼女」の恋愛に関する人生脚本、すなわち「恋のプログラム」とはどのようなものでしょうか?
歌詞をみてみると
「出逢いと別れ、上手に打ち込んで…」とあるように、彼女の恋の前提には「別れ」というプログラムが最初からプログラミングされているということになります。
最初から別れるつもりで恋が始まるということですね!
そんなことがあるのか?とあなたは思いますか?それとも、あなたもこの歌詞の彼女と同じように、恋というものは別れがつきまとうものだと考えますか?
あなたの中の「恋のプログラム」は実現してしまう!
交流分析の中で解説している「人生脚本」は空想ではなく、実現する人生ストーリーです。
どようのな人生を歩むのかは人々の無意識に書き込まれた「スクリプト」の通りに、あなたの物語は進行してゆきます。
どのようなスクリプトが存在するかは、自分で観察できるものもあるでしょう。
例えば、あなたの思考の中にこのような言葉が流れてはいませんか?
●どうせ恋は続かない
●初恋は叶わない
●一番好きな人とは結ばれない
●どうせ人は私から離れてゆく
●恋なんてくだらない
●恋はゲームだ。いつか終わる。
あなたはドキッとしましたか?
ドキッとしたなら要注意です!
赤ちゃんや小さな子どもたちが、このような思考をするはずがないし~
いったいどこから来て、いつ?あなたの無意識に打ち込まれたのでしょう?
これらは、あなたの人生経験のどこかの時点で打ち込まれた恋に関するプログラムなはずだから。
無意識の中に存在するプログラムは強力です。そのプログラム通りにものごとが進んでゆくから不思議です。
それは、まるで、運ばれてゆくという感じにもみえます。そう、これが「運命」と言われているものに見えるものかもしれませんね。
もし、「ハッピーで幸せな恋をしたいですか?」と質問したとしたら、99%の人はYESと答えるでしょう。
しかし、本人の気づかないところで、望まない結果を導き出す恋のプログラムが密かに働いているとしたら、どうでしょう。
そのプログラムが否定的で破滅的なプログラムだったらちょっとイヤじゃないですか?
私だったらとってもイヤ…。
せっかく生まれてきたのだから、せっかくなら、肯定的でハッピーで楽しいプログラムがいいなと思うのです。
そもそも、恋ってどんなもの~
どうせ恋なんて……
と語っているこの彼女の恋のプログラムは一体どうなっているのでしょうか?
恋することは~
ワクワクドキドキで、なにか心がキュンとして、温かくなったり、時には熱~~~くなる体験ですよね。
心がときめくという感覚になる人がほとんどだと思います。
まあ~時々は、ちょっぴり苦しかったり、とっても切なかったりすることもありますが、ハートウォーミングな体験であることには違いないと思います。
このコラムを読んでくださっているあなたはいかがでしょうか?
心のカラクリから言えば、心が温かくなるということは「安心」するということです。
ここで想像してみましょう。
今までのあなたの経験の中で、安心だな~~という感覚を経験した状況に身をおいてみてください。
そう……、あなたがあの時、そうそう……、あの場所で、あの状況で感じたホッするような、心がホッコリ温かくなるような…あの体験。
身体の緊張がほぐれて、ゆるんだ身体からは余分なチカラがいい具合に抜けていて…
そうそう、その感覚。いかがですか?
そうです、それが「安心」という感覚です。
しばらくその感覚に浸ってみましょう。
手先がポカポカと温かくなり、なんだか眠~~くなっているかもしれませんね。
それが、「安心」……
できれば、ずっとこの安心を感じていたいと思いませんか?
生きてゆくなかで、できるだけ多くの時間をこの安心に包まれて過ごせるといいですよね。
この彼女の場合、この心地いい安心感にまつわる体験が、残念なことに悲しいプログラムを作ってしまうのです。
彼女が自分から恋のゲームを終わらせるワケ
この歌詞に登場する「彼女」が~
自分から恋のゲームを終われせようとする、そんな悲しいプログラムをインストールして人生を生きてゆくワケは…
きっと、何か出来事や気持ちの変化などが合ったのでしょう~
愛し愛されることで、彼女は温かい安心感を手に入れた。
しかし、手に入れたものの、何らかの理由で、彼とのお別れが来ることにより、得たはずの、温かさ・安心感が急にはく奪状態になったのではないかと解釈することができます。
そのはく奪状態とは…
例えば、快適でほど良い温かいお部屋から、急に急速冷凍室のような部屋へ入れられてしまったかのような、心が凍る状態を経験することとなり、死んでしまうのではないかと感じるくらいの苦しくつらい思いしたのだとと解釈することができます。
彼女の深層心理で何が起こっているかと私なりに解釈してみると…
彼女は2度とこのようなつらい思いをしたくはないと思うため、自分を守ろうとする防衛本能がはたらきいていると想像できます。
2度とこのようなつらい思いをしなくて済む方法として、温かい愛情を手に入れなければいいのです。
だから、恋のゲームと称して、恋のゲームのスタートとゲームセットをはじめから決めてプログラムせいておけばいいのです。
最初から手に入れなければ、失うこともない。
だから、2度と暖かく安心を感じるような恋はしないのです。
しかし、うかつにも、温かく安心な関係になりそうになると、それを手に入れないようにするために、自分の方から、手放し、突き放し、去ってゆく選択をするのです。
《愛に傷ついた~あの日からずっと…》
この歌詞が語っているように、
「あの愛の傷つきの日以来私ずっと、2度と傷つかないように恋や愛に陥らないよう、警戒して生きているのよ…」と。
恋愛の心の傷はとても痛い。
人生には様々な傷つき体験がありますが、恋愛にまつわる傷つき、特に失恋の経験による心の傷つきは、心がえぐられるほどつらいものです。
だから、これを読んでくださっている方々へお伝えしたいのは…
失恋は、つらい…
だから、つらいはつらいでいいんです。
強がらなくていい。
泣いて泣いて欲しいし、そして、それからゆっくりでいいから悲しみを開放して欲しいのです。
そのつらさを我慢しないで!そして…
愛を諦めないでいて欲しい…
失恋後の恋を成功へ導くために大切なこと
結論!
それは、あなたのうまくゆかなかった恋愛の心の傷を「失恋セラピー」という消しゴムで、消しておくことです。
先に述べたように、恋愛で経験した心の傷は「死ぬかと思うほど痛い」もの……
「たかが失恋じゃないの~~」とあなどることなかれ!
失恋から抑うつ状態になる人は、とても多いんですよ…
それくらい、心理的ダメージが大きいってことですね。
だから…
再び恋愛をするということは、再びあのつらい失恋を再体験するかもしれない危険性を予感させます。
つまり「恋愛に臆病になる」ってことです。
再体験なんて嫌ですよね…だって心が痛いもの!
恋愛がうまくゆかない!
と嘆いている人の中には、2度とあのつらい経験をしないように、愛る温かい人間関係から自分自身を遠ざけようとしたり、薄情で冷淡な人や妻子ありの人とわざわざ恋愛したりもします。
あの「温かい愛情」は、手に入れなければ失うこともないから、傷つくこともないわけです。
恋愛で傷ついた人は、2度と同じような傷つきを経験しないように、温かい愛情ある関係になりそうな状況で、無意識で相手に嫌われるような言動をしたり、自分から相手を失うような状況をつくるようなことをしてしまったりするんです。
これは、自分では自覚がないからとても厄介です。
これらはすべて、あの「心が痛くなるつらい経験」があなたの心とからだに残っているからです。
人の心のカラクリとして、痛みを避けたいという心理があります。
だから、痛みが強く残っていると、ものすごく強いチカラで、温かい愛情を避けるようになります。
だから…
失恋という経験で得た心の痛みを減らしておくことが重要なんです!
なんだか、いつも恋愛がうまくゆかないと思ったら、過去の恋愛の心の傷を癒やしておきましょうね。
あなたの「恋のプログラム」が、温かいハッピーでありますように願っています。
投稿者プロフィール
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公認心理師
離婚・夫婦問題カウンセラー
性格改善セラビスト
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
日本心理学会認定心理士
アンガーコントロールスペシャリスト
マインドフルネススペシャリスト
キャリアトランプファシリテーター
栄養士
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