話を聞いてくれない夫とわかってくれない妻
話を聞いてくれない夫に不満をためる妻と、わかってくれない妻にだんだん関心を示さなくなる夫。
そんな二人の心には、少しずつ少しずつ、怒りがつのってしまいます。
そして、怒りの感情はとても複雑です。
さまざまな別の不快感情と結びつきます。
激しい怒りは、憤怒(ふんぬ)
悲しみと混ざり合っている怒りは、悲憤(ひふん)
心配や不安がまじるのは、憂憤(ゆうふん)
キレるやムカつく、「おこ」という表現もあります。
そして、夫婦の間で感じる怒りは、心の傷つきや痛みを伴います。
夫婦の間で感じる怒りは二次的感情
夫婦の間で感じる怒りの多くは、危機に瀕したときに感じる闘うか逃げるかの反応をする、本能的な怒りではありません。
「わかってもらえない」「思い通りにならない」「評価されていない」など直前に傷つきを体験した怒りです。
それは怒りとは別の感情を体験し、その反応として怒りがわきあがるという二層の構造をしています。
このような怒りを「二次的感情」と言います。
この傷つきと怒りを感じることが増えると、夫婦関係の満足度は下がってしまいます。
そして、女性にとって、夫婦関係満足度は幸福感に強く影響します。
私の話を聞いて欲しいと夫に訴えても、夫は忙しく全く話を聞こうとしてくれないことが繰り返されると
妻の夫婦関係満足度は下がり
幸福感も感じにくくなります。
男性にとって、仕事満足感が幸福感に影響します。
それなのに、帰りが遅くなったり、休みの日が仕事になって、それを一方的に妻から責められたとき
男性の幸福感は下がってしまいます。
こうしたときの怒りは、二次的感情と言えるでしょう。
すぐにこの怒りを表に出す人は少ないかもしれません。
そして、少しずつ怒りを溜めていくことになります。
怒りを溜め込んだ結果は?
あなたは、子どもの頃から、怒りを感じたときの正しい表現方法を学校や家庭で教えられたでしょう。
怒りを表すとき、「こういう態度はよくない」「こういう態度が良い」という教えで、理性に訴えるものです。
怒りを溜め込むと、悪いとわかっていても、理性でコントロールできなくなり、怒りをパートナーにぶつけてしまいます。
怒りをぶつけられたパートナーは、攻撃されたと感じ、反撃に転じます。
決して、パートナーを傷つけたかったわけではないのに、結果的に傷つけ合うことになります。
そのうえ、怒りの感情を抑えながら、怒りを出しています。
そして、怒りの感情は減らないためスッキリせず、不快感が残ったままです。
これでは、怒りの感情をぶつける次の場面の火種を残したままになってしまいます。
では、怒りの感情にはどのように対処すれば、いいのでしょうか?
怒りの感情のコントロールはどうすればいいのか?
怒りの感情は、夫婦の間だけではなく、職場や夫婦以外の家族間、友人との間などでも感じます。
こうしたときに感じる怒りもいつの間にか、溜まってしまいます。
そして、溜まった怒りの感情は減らす必要があります。
怒りの感情をコントロールする手法でよく知られているのは、アンガーマネジメントやアンガーコントロールです。
確かに職場で実行すると、怒りを周囲に撒き散らさない効果があるでしょう。
ただ、家庭で同じやり方をしても、怒りの感情を減らすことにはならないのです。
セブンラボでは、呼吸で怒りの感情を減らす手法をカウンセリングや講座をお伝えしています。
抑える、我慢するのではなく、たまった怒りの感情を減らすので、自然にパートナーを傷つけることが無くなっていきます。
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投稿者プロフィール
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公認心理師(登録番号 第45405号)
一般社団法人メンタルヘルス協会上級心理カウンセラー
キャリアコンサルタント(国家資格)登録番号20004934
日本マイブレス協会認定ブレスプレゼンター
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